入門者にお勧め
2002年のトランスの最大の野外フェスの記録。 いわゆる、メディアではやっている、エイベックス系のトランスと違い、よりシーンに忠実なトランスパーティをおこなっているVision Questが作った初のDVD作品。この一枚でInfected Mushroom、X-Dreamといった多くのアーティストを知り、体験できるだけでなく、Vision Questを率いるターニャがパーティにおける自身の哲学などを語る所もあり いろんな角度からトランスシーンに触れられる作品といえる。 こうしたDVDとして元々アンダーグラウンドのシーンやその発展を 音楽(CDがついてます)と映像で知ることができるのが貴重な体験となるし、またここから音楽に対する幅広い認知が生まれる可能性がある作品といえる。
とても退屈なドキュメント作品
このDVDとCDのセットは、最近オーストラリアでのLIVE盤をリリースした日本のMITSUMOTOや、フランスのKOXBOX、ドイツのX-DREAM、JORG等のハードで定評あるテクノ・トランス系LIVEユニット、DJを招いて、年に数回、屋内外で大規模なパーティを開催しているVISION QUESTによってリリースされたものです。 内容はDVDの方が、タイトル通り2002年に行われたパーティの記録映像と、インタヴューで構成されたドキュメントになっていて、CDの方は、出演したアーティストによるトラック集です。 ・・・それによってテクノ・トランス系の音楽の醍醐味を伝えようというプロモーションのための作品なのでしょう。 しかし、観終わって、それは成功していないと感じました。 その原因は、撮影されたDJ、ユニットのパフォーマンス風景やインタヴュー、熱狂するフロアの様子などを、詰め込み式でほんの数分ごとに切り替え、一番肝心な音の方も、その時の実況録音はほんの一瞬で、残りは既成のトラックを流し続けるという構成になっており、会場に足を運んだ時に感じられる熱気や興奮、トランス・ミュージックとの一体化の魅力が、実際と比べると、残り香程度にしか、伝わって来ないということです。( ああ、楽しそうだなあ・・・で?という程度。) これを買って観るくらいなら、トランスが好きな人は、そのお金で、実際にVISION QUESTのパーティに行った方が賢明だと判断するはずであり、興味を持つ未体験者の方にも、僕はそちらをお薦めします。 CDの方は、数曲聴き応えのあるものもありましたが、総合的には家で聴くのが厳しいハード・トラックものの連続で、元々好きな方以外にアピールの効く作品ではないと思われます。
ニューズベース
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